山頂近くの窪地が池となっている蛇が池だが、燃料革命(薪→ガス・石油)により雑木が伐採されなくなると自然の遷移が進行し、数十年で写真下のようにほとんどが薮になってしまった。絶滅危惧Ⅱ類のヒメコウホネやモリアオガエルが棲息している希少な生態系を保全しようという取り組みが2008年から行われている。
人間が木を伐採することで、地形の特殊性が生かされ湿地が回復してくる。このような取り組みは、宝塚の松尾湿原でも行われている。
高専からも学生10名、教員2名が参加して湿地に生えた木を伐採し運び出した。湿地に人間が列をつくり、伐採した木を運び出す作業を猛暑の中で行った.地元の方も来られて一緒に作業を行ったが、若い学生の体力の無さが目立った。自然環境よりも若者の身体能力の衰退に危機を感じた.
前年に切った木を燃やして暖をとりながら、作業は冬にやるべきだと思う.山での焚き火は注意が必要だが、幸い水はあるし、折りたたみ式の焚火台を持って上がれば地面への影響もない。
by ecoism-toshi
| 2011-07-19 07:45
| ため池