スリランカでは、1825年ごろからコーヒーの栽培が開始され、1860年~1890年にコーヒーにサビ病が蔓延したために、コーヒーを栽培から茶葉の栽培に切り替えた歴史がある。
元々は、谷筋に残っている写真のような原生林が広がっていたと想像できる。
雨量、土壌の厚さ、傾斜など条件の良い所は今でも写真のように見渡す限り茶畑が広がっている。
しかし、雨量の少ない地域や傾斜が強く土壌が流れてしまった場所、、山頂付近で上部からの栄養分供給が無い場所では写真のような耕作放棄された茶畑が多数みられる。熱帯のスリランカでは雨さえ降れば年間を通して、茶葉が収穫される。収穫された茶葉は紅茶に加工され輸出されるため、茶葉に含まれる栄養塩と有機物は常に畑から持ち出されることになる。「茶の科学:松村敬一郎編、朝倉書店」によると新芽の茶葉の窒素含有量は1%~2%あり、収穫で持ち出された栄養塩(おもに窒素)の供給と有機物供給、流出防止が欠かせない。
特に高地、中間地での紅茶プランテーションの放棄地が目立つ。(河本大地:スリランカ茶業の構造変化と有機農法の導入の影響,地学雑誌117(3), pp617-636, 2008)によると、栽培面積の減少理由として環境面では土壌の侵食、地滑り、水源の枯渇があげられている。また、茶樹の植え替えの遅れによる生産性の低下、労働者の不足と賃金上昇、南部低地の茶葉価格に比べて相対的に低下したことを理由としている。
放棄された茶畑は土壌の肥沃度が低下しているため、森林には直ぐに戻らず草原となり乾燥する。乾燥すると失火で山火事がおこりやすくなり、ますます土壌の劣化が起こるという悪循環となる。
スリランカの農村部では増加した人口の受皿として、このような茶畑の耕作放棄地が多い。今回、このような地域の小規模農家に対する支援方法の調査に行ってきた。
元々は、谷筋に残っている写真のような原生林が広がっていたと想像できる。
雨量、土壌の厚さ、傾斜など条件の良い所は今でも写真のように見渡す限り茶畑が広がっている。
しかし、雨量の少ない地域や傾斜が強く土壌が流れてしまった場所、、山頂付近で上部からの栄養分供給が無い場所では写真のような耕作放棄された茶畑が多数みられる。熱帯のスリランカでは雨さえ降れば年間を通して、茶葉が収穫される。収穫された茶葉は紅茶に加工され輸出されるため、茶葉に含まれる栄養塩と有機物は常に畑から持ち出されることになる。「茶の科学:松村敬一郎編、朝倉書店」によると新芽の茶葉の窒素含有量は1%~2%あり、収穫で持ち出された栄養塩(おもに窒素)の供給と有機物供給、流出防止が欠かせない。
特に高地、中間地での紅茶プランテーションの放棄地が目立つ。(河本大地:スリランカ茶業の構造変化と有機農法の導入の影響,地学雑誌117(3), pp617-636, 2008)によると、栽培面積の減少理由として環境面では土壌の侵食、地滑り、水源の枯渇があげられている。また、茶樹の植え替えの遅れによる生産性の低下、労働者の不足と賃金上昇、南部低地の茶葉価格に比べて相対的に低下したことを理由としている。
放棄された茶畑は土壌の肥沃度が低下しているため、森林には直ぐに戻らず草原となり乾燥する。乾燥すると失火で山火事がおこりやすくなり、ますます土壌の劣化が起こるという悪循環となる。
スリランカの農村部では増加した人口の受皿として、このような茶畑の耕作放棄地が多い。今回、このような地域の小規模農家に対する支援方法の調査に行ってきた。
by ecoism-toshi
| 2012-09-26 20:53
| 旅の記憶