最近、都市近郊の農地、ため池、緑地の管理などの相談がある。色々な方の話を聞いていて、何かが欠けていると思った。それは、時間感覚と人の自然への関わり方。自然環境の再生であれ、農地の維持管理であれ自然(生物)を相手にする場合、その場の条件がそれぞれれ異なり、複雑に絡み合いながら変化していく。そのため、長期間予測と観察を続けながら人間が関り方を微調整しながら根気良く関わっていく必要がある。しかし、現在社会は、人の労力を出来るだけ省き、結果を早く出すのが大原則。この方法を自然相手に行うと、その時は何とかなっても、その後、思わぬしっぺ返しをくらう。環境問題への対応も10年先、20年先、50年先、100年先のことを考えて行動することが求められている。我々は自然に向き合う時間感覚と関わり方をもう一度学び直す必要がありそうだ。
by ecoism-toshi
| 2007-05-29 08:24
| 環境問題