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移住地の住居
 2007年1月の豪雨による地滑りで避難したスリランカ中部州ヌワラエリヤ県の移住地を訪ねた。地滑りから5年が経過し、建築資材提供などの支援もあり住居が再建されていた。支援で提供された建築資材に加え各家庭で石、コンクリートブロック、日干しレンガなどを加え、住居が作られていた。
この村で偶然、お葬式があり参列した。お葬式は、集落の共同体で執り行われる。日本の田舎でも、つい最近まで同じだった。
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竹製の集会所の建設も進行中だった。
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下の写真の地域は水の供給が行き届かず、移住地の中でも厳しい地域だ。自動車道路は現在建設中だが、まだ車も入ってこれない。
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水汲みに約200m下の井戸まで行かなければならない。
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水の供給がない不便な土地だが新たに近隣の集落から結婚し独立した世帯が移住してきていた。
住居は、避難住民が使っていたテントをもらい受けて作ったそうだ。人口は増加しているが土地が無いため、土地がもらえるなら、条件の悪い場所でも移住しているようだ。
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狭いワンルームの家だが、物がないためスッキリと片付いている。
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屋外トイレもいたって簡素だ。
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スリランカ中部州キャンディ県のプランテーション茶畑の放棄地に入植した農家を訪ねた。この地域は、乾季に入り数ヶ月雨が降っていない。
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ご主人は出稼ぎに出ているため、奥さんと子供だけで暮らしている。こちらの家は壁は土壁、屋根はビニールシートの上にヤシの葉を葺いていた。
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日本の家庭のように物が溢れたいなので、この狭さでも暮らしていける。
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屋外トイレはやはり簡素。
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問題は自然災害だけでなく、人口増加、プランテーション放棄地の荒廃があるようだ。
by ecoism-toshi | 2012-09-27 15:51 | 被災地・国際支援
スリランカの放棄茶畑
 スリランカでは、1825年ごろからコーヒーの栽培が開始され、1860年~1890年にコーヒーにサビ病が蔓延したために、コーヒーを栽培から茶葉の栽培に切り替えた歴史がある。
元々は、谷筋に残っている写真のような原生林が広がっていたと想像できる。
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雨量、土壌の厚さ、傾斜など条件の良い所は今でも写真のように見渡す限り茶畑が広がっている。
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しかし、雨量の少ない地域や傾斜が強く土壌が流れてしまった場所、、山頂付近で上部からの栄養分供給が無い場所では写真のような耕作放棄された茶畑が多数みられる。熱帯のスリランカでは雨さえ降れば年間を通して、茶葉が収穫される。収穫された茶葉は紅茶に加工され輸出されるため、茶葉に含まれる栄養塩と有機物は常に畑から持ち出されることになる。「茶の科学:松村敬一郎編、朝倉書店」によると新芽の茶葉の窒素含有量は1%~2%あり、収穫で持ち出された栄養塩(おもに窒素)の供給と有機物供給、流出防止が欠かせない。
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 特に高地、中間地での紅茶プランテーションの放棄地が目立つ。(河本大地:スリランカ茶業の構造変化と有機農法の導入の影響,地学雑誌117(3), pp617-636, 2008)によると、栽培面積の減少理由として環境面では土壌の侵食、地滑り、水源の枯渇があげられている。また、茶樹の植え替えの遅れによる生産性の低下、労働者の不足と賃金上昇、南部低地の茶葉価格に比べて相対的に低下したことを理由としている。
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 放棄された茶畑は土壌の肥沃度が低下しているため、森林には直ぐに戻らず草原となり乾燥する。乾燥すると失火で山火事がおこりやすくなり、ますます土壌の劣化が起こるという悪循環となる。
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 スリランカの農村部では増加した人口の受皿として、このような茶畑の耕作放棄地が多い。今回、このような地域の小規模農家に対する支援方法の調査に行ってきた。
by ecoism-toshi | 2012-09-26 20:53 | 旅の記憶
高砂海浜公園
 高砂海浜公園で繁殖しているアオサの堆肥化プロジェクトが始まった。これまで、夏になるとアオサが大繁殖し、冬には枯死したアオサがヘドロとなって溜まる。これまで、金をけけて浚渫していたが、コストが掛かりすぎる上に効果は一時的なものに終わっていた。砂浜を利用する人々が労力を提供しアオサを集め、堆肥化する方法を試みる。
 この場所の特徴として、周囲が工業地帯のため近隣の住民が少なく、砂浜に愛着を持って活動に参加してくれる人がどれだけいるかが問題だ。しかし、一方で入江の規模が小さく効果が解りやすく、アサリもよく取れるので、アサリ取りと引き替えにアオサの回収に協力してもらうことも考えられる。
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by ecoism-toshi | 2012-09-26 08:25 | 堆肥化
仮設住宅の断熱
 鉄骨プレハブの仮設住宅の温度測定を行ってきた。天井温度を測定するため赤外線カメラで天井を撮影すると断熱材が入っていない部分が一目でわかる。下の画像の上の三角形の緑の部分は断熱材が入っていて温度が低いがそれ以外は断熱材が抜けているので温度が高くなっている。2部屋見ただけが断熱材が抜けている部分が多い。施行業者に修理させるべきだと思う。
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 以前から問題になっているが、むき出しの鉄骨の柱は熱橋になり、太陽光があたると内部表面温度が42℃になっていた。冬には逆に低温になり結露を起こす。柱部分だけでも断熱できないだろうか。
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by ecoism-toshi | 2012-09-12 07:34 | 被災地・国際支援
法面緑化
仮設住宅敷地をアスファルト舗装した結果、地面に降った雨が地面に透水しなくり法面を流れ落ち、表土の流出が止まらなくなっていた。
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ヤシネットが余っていたので、これを使って土壌の流出を防ぎ斜面緑化をすることにした。ヤシネットは網目が荒いので4枚重ねて、ペグで押さえる。四隅のみプラスチックの既製品だが、あとは学生に作ってもらった竹ペグを使った。
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 土壌に栄養分が少ないので、ネットの上から堆肥を撒いて置く。これで、植物がはえてくれば土壌の流出も止まる。
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水の流れが、集中する部分は既に掘れてしまっていたので杭を打ち込んで、矢板を一枚入れコンクリートで押さえることにした。
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これだけ広い面積をヤシマットで覆うと風景が変わった。
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by ecoism-toshi | 2012-09-09 20:42 | 被災地・国際支援
屋上緑化
田島ルーフィング関連会社の田島緑化さんが被災地支援で供給してくれたパネル工法と私の提案したルーフィングを貼った折板屋根の溝部分に用土を入れる直置き工法でヤシマット被覆の有無、植物種類「麒麟草」「芝桜」「現地の雑草」の条件で集会所屋根の緑化を行った。
折板屋根に防水兼植物の根の侵入を防ぐシートを貼る。
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ココソイルと堆肥を混合した用土を折板屋根の溝に充填し、乾燥防止と用土の飛散を抑えるためヤシマットを敷き単管で端部を抑える。
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雑草と麒麟草の植え付けは、酪農大学の女子大学生にお願いした。
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by ecoism-toshi | 2012-09-07 21:16 | 被災地・国際支援
共同農園休憩所
 新しくゼミ配属が決まった4年生4名と5年生4名に私を加え9名で夏の被災地支援合宿に行ってきた。今回は、5日間で共同農園の休憩所建設、屋上緑化、仮設住宅敷地法面の緑化、仮設住宅温度測定と盛りだくさんの作業内容となった。
 まずは、共同農園の休憩所の作業から取り掛かった。夏の休憩所と冬の休憩所の2棟連結の計画だ。
冬の休憩所は既製品の温室の枠組みを利用し、ポリカーボネイト波板を2重構造にし断熱と透過性を確保する。夏の休憩所は緑化し木陰を作る。
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 テーブルの土台は版築とした。まずは、材料の土を掘り出し、ふるい機でふるって細かい土を取りだし、石灰とセメントを混ぜ、突き固める作業をひたすら繰り返す。筋トレ大好きのN君はツルハシを与えられ、楽しそうに作業していた。
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 私のゼミで唯一文系K君が心の折れそうな版築作業を担当。1日中、自分の足元を見つめる作業を続けていた。
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野球部コンビのこの2名は縁側の石組みを楽しそうにやっていた。
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by ecoism-toshi | 2012-09-07 18:58 | 被災地・国際支援
  

    平石年弘   明石高専建築学科教授 クライマー 父親・夫としての体験記
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